第2回合成二次元ポリマーに関する国際シンポジウム 開催

2015.09.11 17:08:02

◎大阪大学大学院基礎工学研究科 戸部 義人先生より
 第2回合成二次元ポリマーに関する国際シンポジウム開催についてご案内させて頂きます。

第2回合成二次元ポリマーに関する国際シンポジウム
(The 2nd International Symposium on Synthetic Two-Dimensiona Polymersl)

開催日時: 平成28年6月2日(木)~4日(土) 3日間
会場: 東大寺総合文化センター
〒630-8208 奈良県奈良市水門町100番地
計画概要:
(主な主題)
 内部構造に周期性をもつ共有結合で構成される単分子シートは二次元ポリマーとよばれ、様々な潜在的な用途が期待される新たな合成二次元物質です。ここ数年間に、世界中の幾つかの研究グループにより二次元ポリマーとも考えられる共有結合性単分子シートの合成が達成され、その構造決定が試みられました。しかし、二次元合成ポリマーは従来未知の新物質であるため、汎用性のある合成法が未開拓であるだけでなく、構造欠陥の有無について信頼できる分析法は未だ確率されていません。さらに、機械的強度などの基本物性についてもまったく解明されておらず、機能に関する研究にはまだ及んでいないのが現状です。これらの課題が解決できれば、新たな二次元材料の創出が期待されるため、本分野の発展は学界にとどまらず産業界にも大きなインパクトを与えると考えられます。
 活況なこの研究分野の進展を踏まえ、申請者とSchlüter教授および米国Nevada大学のBenjamin King教授は、平成26年6月に二次元ポリマーに関する世界初のシンポジウムをETH Zürichにおいて開催しました。高分子合成と有機合成を専門とする化学者に加えて、錯体化学、物理化学、分析化学、理論化学の研究者だけでなく、メカニクス、エレクトロニクスやデバイスといった幅広い分野の研究者が一同に会して互いの知識と技術に関する情報交換を行い、二次元ポリマーの合成から構造決定、物性から社会実装に渡る熱い論議が交わされました。著しい進展が見られる本研究分野における新らたな発見や将来の方向性を論議する場として、第1回シンポジウム開催から2年を経た2016年6月に奈良市において第2回合成二次元ポリマーの国際シンポジウムを開催することにしました。本会議は、学術上大きな意義を持つことは言うにおよばず、未知の二次元物質を利用した応用面においても著しく貢献するものと期待されます。
 招待講演15件を程度を予定しています。他に、一般講演(口頭発表とポスター発表)を受け付ける計画としています。
備考:

本会議の主催は以下の通りとなっています。

主催:
第2回合成二次元ポリマーに関する国際シンポジウム組織委員会

協賛:
公益社団法人 日本化学会、一般社団法人 近畿化学協会、公益社団法人 有機合成化学協会、
公益社団法人 高分子学会、基礎有機化学会、錯体化学会

連絡先:

〒560-8531 大阪府豊中市待兼山町1-3

大阪大学大学院基礎工学研究科物質創成専攻
戸部 義人(共同組織委員長)

TEL 06-6850-6225
FAX 06-6850-6229
e-mail tobe@chem.es.osaka-u.ac.jp

下記アドレスに本会議のホームページを開設しております。

http://cobalt.chem.es.osaka-u.ac.jp/S2DP2016/en/index.html

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